リサーチの基礎~売れ行きの判断と仕入れ基準~

売れ行きの判断と仕入れ基準編

リサーチ対象商品を見つけたら次は売れるのかを確認する作業になります。

商品の回転の判断がうまくできないと仕入れ個数も定まりませんし、売れない商品を仕入れてしまえばキャッシュフローにも影響します。

前の章でも軽く触れている部分になります。

復習も兼ねて読むようにしてください。

このページを読むことでわかること

  • 売れ行きの判断と仕入れ基準について
  • 【番外編】回転が極端に遅い商品はどうするべきか

これらが分かるようになっています。

売れ行きの判断と仕入れ基準について

売れ行きの判断と仕入れ基準について

判断基準は主に3つあります。

  • ランキンググラフ
  • セラー数
  • ランキンググラフとセラーを数を総合的に判断して仕入れ数を決定する

これらをもとに仕入れ数の判断を進めてみましょう。

今回もこちらの商品を例に進めます。

» B004S8F7QM

商品例

ランキンググラフ

まずはランキンググラフです。

ランキンググラフは前回の章まででも解説しているKeepaとDELTA Tracerのグラフを使いましょう。

DELTA Tracerのグラフ
Keepaのグラフ

この2つを使います。

キーゾンの数値が参考になる

グラフを見るといいましたが、実際はキーゾンの数値がある程度参考になります。

キーゾンのインストールがまだの場合はこちら

この商品の場合だとも直近1ヶ月で最低でも35個売れたと判断できますね。

更に過去2ヶ月では27個、3ヶ月前には16個と安定して売れていることが分かると思います。

仕入れ個数を判断する時は直近1ヶ月だけではなく、最低でも過去3ヶ月は確認しましょう。

出来れば1年間遡った方がより正確な判断が可能となります。

これは季節商品や一過性の人気商品の仕入れすぎを防ぐ目的があります。

”今”いっぱい売れているからと大量に仕入れると失敗することがあります。

セラー数

では売れている個数がわかったところで、次は出品しているセラー数を確認しましょう。

セラー数
モノサーチPROのデータ

記事作成時には4名のプライムセラー(FBAセラー)が出品していました。

ちなみに6,100円で出品しているセラーもいますね。

この価格では競合になりにくいと考えられます。

つまりこの時点でライバルは3人と考えることができます。

あなたが参戦した時に競合が何名か考える

上の例でいくと、ライバルは3名。

そこにあなたが加わるとなると4人で競合することになります

先程、確認したキーゾンの直近1ヶ月間の販売個数は35個だったので…

35÷4=8.75個。

1ヶ月で売り切るとなると約8~9個が仕入れ個数と判断できますね。

過去3ヶ月平均だとどれくらいの回転なのかも考える

では次に過去3ヶ月の平均を見てみましょう。

この商品の場合は26個が平均となります。

4人で競合すると考えた場合。

26÷4=6.5個。

過去1ヶ月の売上だと8.75でしたので、約2個ほど仕入れ個数は減ったことになります。

多く仕入れすぎると在庫が負担になったり、キャッシュフローにも大きく影響します。

更に価格競争になれば赤字リスクにもなるので、最初にうちは仕入れ個数を少なめに見積もるようにしましょう。

未来のライバルも考える

現状はライバル3人で、あなたが参戦して4人です。

しかし今後ライバルが増える可能性も十分あります。

輸入は早くでも約2週間位は納品までに必要です。

その間にライバルが増える可能性もあるので、もう少し仕入れ個数を少なく見積もってもいいかもしれませんね。

ランキンググラフとセラーを数を総合的に判断して仕入れ数を決定する

ということで最後に仕入れする個数を決定します。

上の情報をまとめると、

  • 直近1ヶ月では35個程度売れている
  • 直近3ヶ月平均では26個売れている
  • ライバルは実質3人であなたが参戦すれば4人で競合することになる
  • 未来に増えるライバルもある程度予測しておく
  • 予測では月に6~9個くらいは売れそう

これらを総合的に判断します。

2~3個程度が望ましい

僕だったら2~3程度をまずは仕入れてみると思います。

上でも解説したとおり、在庫リスクや価格競争による赤字リスクはできるだけ避ける必要があります。

利益を狙って販売機会損失を避けることも重要です。

しかし資金が少ないうちは販売機会損失よりも在庫リスクや赤字リスクを避けるべきです。

まずは1ヶ月の売上想定よりも半分程度の仕入れからスタートしてみましょう。

実際の売ってみてから追加で仕入れすればOK

まずは少量から。

そして実際に売ってみましょう。

実際に売ることで回転がわかります。

想定よりも遅い回転ならば仕入れ個数を抑えたことが正解になります。

想定よりも早い回転なら追加で仕入れればOKということになります。

何度もお伝えしますが、販売機会損失よりも在庫や赤字リスクを回避することが優先になります。

【番外編】回転が極端に遅い商品はどうするべきか

【番外編】回転が極端に遅い商品はどうするべきか

結論としては、通常の商品と同じ考え方でOKです。

Amazon欧米輸入では回転が極端に遅い商品も扱うことがあります。

こういった商品の特徴は、

  • ライバルが少ない(0~2程度)
  • 利益率が高い
  • 仕入れ値も販売価格も高め

こういった特徴があります。

人気商品よりは回転が悪いですが、利益率や利益額が高いので狙う価値はあります。

回転が極端に遅い商品例

こういう商品です。

回転が極端に遅い商品例

1ヶ月で1個売れるか売れないかレベルの商品ですね。

ちなみにDELTA Tracerでは反応なし

この商品をDELTA Tracerで見るとこんな感じ。

ちなみにDELTA Tracerでは反応なし

実は全く反応してません。

DELTA Tracerだけを見てリサーチしてる人には全く売れてないように見える商品です。

でもKeepaを見ると回転は遅いものの、売れていることがわかるますよね。

こういう商品はチャンス

こういった商品は売れるか売れないかわからないので、ライバルも仕入れをしない可能性が高いです。

つまり独占して販売できる可能性が高い。

上でも解説したとおり、回転が遅い商品は利益率が高いことが多いのでチャンスです。

1ヶ月で1個とか売れる商品ならキャッシュフローにも影響しにくいですし、利益も大きく取れます。

FBAセラーが不在でも売れている商品は更にチャンス

上の商品例もそうですが、FBAセラーが不在で自己発送セラーだけの商品です。

それでも売れている場合は、FBA納品すれば回転が上る可能性が非常に高いです。

理由は、

  • 発送が早い
  • Amazon出荷という安心感

などの理由が考えられます。

つまり自己発送セラーだけで低速回転している商品は積極的に狙う価値があるということです。

回転が遅くても基本的な仕入れ個数の考え方は同じ

1ヶ月間で売り切りたいなら、回転とライバル数を見て仕入れ個数を判断しましょう。

回転が多い商品と考え方に違いはありません。

僕が上の商品を仕入れるとすれば、まずは1個から仕入れます。

1個仕入れて売れれば、2個。

2個の売れるペースを確認しながらその次の仕入れ個数を判断するイメージです。

まずは1ヶ月で売り切れる個数を目標に。遅くても3ヶ月までには売れる商品を。

この考え方でいいと思います。

基本は1ヶ月。

遅くても3ヶ月。

3ヶ月以上売れない商品はキャッシュフローにも大きく影響してくるので、価格を下げたりポイントを付けたりして売り切る意識を持ちましょう。

売れ行きの判断と仕入れ基準編まとめ

売れ行きの判断と仕入れ基準編まとめ

売れ行きの判断と仕入れ基準についてはこんな感じです。

最後に簡単にまとめると、

  • ランキンググラフ、セラー数、キーゾンを参考にする
  • 1ヶ月間で売れると想定される個数の約半数から仕入れてみる
  • 実際の売れ行きがわかってから仕入れ個数を増やす
  • 回転が遅い商品は利益率が高い可能性あり
  • 遅くても3ヶ月以内に売れる商品を扱うようにする

実際に仕入れて売ってみないと売れ行きはわかりません。

まずは少量から仕入れて試してみましょう。

売れそうな商品が見つけたら次は仕入れてもいい商品かを確認していきましょう。